9月15日、イーサリアムの開発者たちは新たなテストネット「ホルシキー(Holešky)」を立ち上げた。開発者ドキュメントによれば、このネットワークはステーキング、インフラストラクチャ、プロトコル開発のために利用される見込みだ。アプリケーション開発の主要なネットワークは引き続きセポリア(Sepolia)になる。
イーサリアム開発者のティム・ベイコ氏によると、ホルシキーの立ち上げ日には初期供給として16億HETH(ホルシキーテストネットイーサ)がバリデータに割り当てられ、ネットワークを稼働させるための基盤を作る予定だ。これはメインネット上のETHの10倍の量に相当する。
以前はゴエリ(Goerli )テストネットがステーキング、インフラストラクチャ、プロトコル開発のテストに使用されていた。ゴエリは2018年に立ち上げられた最も古いイーサリアムのテストネットである。昨年10月、プロトコル開発者たちは、ゴエリがテストニーズを適切に処理するためのETH供給が不足しているとの不満が出始めた。初期供給のHETHが大量にあるホルシキーは、この問題を緩和することが期待されている。
セポリアが2021年に立ち上げられて以来、イーサリアムチームはアプリケーション開発者に対して、ゴエリからセポリアへの移行を促してきた。これにより、ホルシキーの立ち上げ前には、古いネットワーク上にはプロトコル開発者だけが残っていた。彼らは2024年1月にゴエリを非推奨とする計画で、その後もゴエリはさらに1年間維持され、その後完全にシャットダウンされる予定だとドキュメントに記されている。
イーサリアムの開発者たちは野心的なロードマップを掲げているため、ホルシキーは大いに活用される可能性がある。彼らはプロトダンクシャーディング、ダンクシャーディングなどの機能を実装する予定で、これらは手数料を削減すると考えている。また、ノードの運用コストを抑えることを目指すヴェルクルツリーなどの機能も導入する予定だ。これらの機能はすべて、メインネットに実装される前にテストネットで試験される必要がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン