イーサリアム財団は、イーサリアム2.0開発を促進するため、企業や個人に対して計246万ドルの助成金を支払うと発表した。イーサリアム2.0とは、イーサリアムのスケーラビリティ改善やコンセンサス形成問題の解決を目指すプロジェクトで、2020年1月3日に実施される予定だ

8月26日に公式ブログで発表した。助成金は9つの企業・個人に対して支払われた。イーサリアムは、開発アプローチの最初の段階(フェーズ0)に備え、複数のクライアントと互換性のあるテストネットを作成しており、助成金を受け取った開発者の多くがクライアント開発を担当する。一部の助成金は、コンセンシスやプロトコルラボと共同で行っている。

主要なものでは、クライアント開発を担ったPrysmatic Labsが72万5000ドル、シグマプライムが48万5000ドル、Statusが50万ドルの助成金を受け取っている。

また暗号解読の専門家であるドミトリー・ホブラトビッチ氏は、セキュリティに関する報告書やイーサリアム2.0で使われることを目的とした証拠証明スキームを作成し、個人として1万ドルの助成金を得ている。

イーサリアム財団では、今後行う報奨金プログラムについても公表した。

その1つは、イーサリアム2.0の「フェーズ0」におけるバグ修正や最適化に貢献した際に、5ETH(もしくは1000DAI)の報奨金が受け取れる。

また「ルジャンドル疑似乱数関数」(イーサリアム2.0のフェーズ1の保管証明スキームで使用されるという)の研究貢献や、StarkWareが手掛ける「STARKフレンドリーハッシュ(SFH)」と呼ぶ新しいハッシュ関数のセキュリティ評価でも報奨金を用意している。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版