イーサリアム(ETH)は木曜日に年初来安値の1927ドルまで下落し、史上最高値4950ドルから60%以上の下落となっている。
アナリストは、この下落が保有者の信念を試す局面に入っていると指摘しており、オンチェーンデータや仮想通貨取引所への流入状況は弱気市場の始まりを示唆している。売り圧力が強まる一方で、一部のETH保有者は買い増しを続けているが、これがETHの2000ドル回復につながるかは不透明だ。
オンチェーンデータが示す投資家の動き
過去5カ月間の保有額別ETH残高データを見ると、ウォレット規模ごとに行動の変化が明確に表れている。
この指標は、ETH価格が2025年5月水準まで戻る中で、どの投資家が下落圧力を吸収し、どの層が市場から退出しているかを示している。
クリプトクオントのデータによると、2025年8月18日時点で、100~1000ETH保有ウォレットは979万ETH、1000~1万ETH保有ウォレットは1451万ETH、1万~10万ETH保有ウォレットは1718万ETH、10万ETH以上保有ウォレットは275万ETHを保有していた。

しかし水曜日には、100~1000ETHのウォレットと1000~1万ETHのウォレットの保有量はそれぞれ832万ETHと1226万ETHへ減少した。
一方で、1万~10万ETHのウォレットは1977万ETHまで増加し、10万ETH超のウォレットも368万ETHへ拡大した。
このデータは、クジラや大口投資家が買い増しを進める一方、小口から中規模の投資家が現在の価格下落局面で売却している状況を示している。
また、ETHはすべての保有層の実現価格を下回って取引されている。実現価格は各グループが最後にETHを動かした平均取得コストを反映する。実現価格は、10万ETH超の保有者で2120ドル、100~1000ETH保有者で2690ドル付近に集中しており、ETHは土曜日に全体の実現価格である2630ドルを一時的に下回って引けた。この水準は、ストレス主導の売りと結び付けられることが多い。

取引所流入がETH価格に圧力
取引所へのイーサリアム流入も売り圧力を強めている。水曜日、バイナンスへのETH流入量は約163万ETHに達し、2022年以来の高水準となった。大規模な流入は売却やポジション調整の準備を示す可能性がある。

市場の約定データも同様の傾向を示す。仮想通貨アナリストのペリネイPA氏は、バイナンスにおけるETHのテイカー買売比率が約0.94にとどまっていると指摘した。中立水準である1を下回っており、30日平均および50日平均も1未満で推移していることから、一時的な現象ではなく、売り圧力が優勢な状態が続いていることを示唆している。
同氏は、これがアルトコインにとって「本格的な弱気シーズン」の始まりを示す可能性があり、厳しい価格環境がしばらく続くとの見方を示した。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】
本記事は、投資助言または投資に関する推奨を含むものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴うため、読者は意思決定を行う際にご自身で調査を行う必要があります。正確かつ迅速な情報提供に努めていますが、Cointelegraphは本記事に含まれる情報の正確性、完全性、または信頼性を保証するものではありません。本記事には、リスクや不確実性を伴う将来予想に関する記述が含まれる場合があります。これらの情報に依拠したことにより生じた損失または損害について、Cointelegraphは一切の責任を負いません。

