米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は2月14日、CNBCとのインタビューで現物型イーサリアム上場投資信託(ETF)についてほとんど情報を明かさなかった。決定がいつ出るかについて質問された際、ゲンスラー氏はビットコインETFと全く同じ方法で処理されるだろうとだけ示し、現在の状況や考えられる時間枠については何も語らなかった。
SECは2月6日にインベスコ・ギャラクシー・イーサリアムETFの承認決定を延期した。また、インベスコのETF申請についても12月に決定を延期している。SECは、グレイスケール、フィデリティ、世界最大の資産運用会社ブラックロックを含む他のイーサリアムETF申請についても決定を延期している。ETF承認を目指す他の企業にはヴァンエックやハッシュデックスがある。

大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは2月12日に現物型イーサリアムETFのS1申請を提出した最新のウォールストリート企業の1つだ。フランクリン・テンプルトンは、ETFのイーサリアムの一部をステーキングし、追加収入を生み出す意向を示している。この一部をステーキングする方針はARK21シェアーズの修正版申請にも含まれている。
イーサリアムETFは2024年に承認されるか
SECはヴァンエックの申請については5月23日まで、ARK21シェアーズについては5月24日まで、ハッシュデックスについては5月30日まで、グレイスケールについては6月18日まで、インベスコについては7月5日までに決定しなければならない。フィデリティとブラックロックの申請については8月3日と8月7日までに決定する必要がある。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、SECが5月23日までにすべてのイーサリアムETF申請に対して同時に決定すると予想している。SECが1月10日にすべての現物ビットコインETFを承認した方法と同じようにだ。
しかし、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は最近、2024年のイーサリアムETF承認の可能性を70%から60%に下げたと1月31日のX(旧ツイッター)で語った。
ビットコインETFに関しては、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は2月13日に運用資産として10万5280BTCを集め、アメリカで初めて10万BTCを超える現物ビットコインETFとなった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン