機関投資家によるイーサリアム(ETH)への関心が冷める気配を見せていない。ブロックチェーンデータによれば、直近で2つの大口投資家が計約8億8200万ドル相当のETHを購入したことが明らかとなった。
ビットコインマイニング企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーは、直近で10万6485ETH(約4億7050万ドル相当)を取得。オンチェーントランザクション分析によると、同社の保有量は計129万7093ETH(約57億5000万ドル)に達している。
取引内容を見ると、ビットマインは主にギャラクシーデジタル、ファルコンX、ビットゴーなどの大手仲介業者からの店頭取引(OTC)や直接送金を通じてETHを取得している。
同時期に、正体不明のクジラが4日間で9万2899ETH(約4億1200万ドル)を密かに取得していたことも判明。この主体は3つの新規ウォレットを用意し、クラーケンから資金を引き出しており、長期保有を意識した構造となっている。
ETHトレジャリー戦略が加速
ETHトレジャリー戦略は企業レベルでも進展している。ビットマインは245億ドル規模の資金調達プログラムを実施中であり、シャープリンクも3億8900万ドルの資金調達を完了させた。
加えて、今週は新たに確認されたクジラが10の新規ウォレットを通じて計13億ドル相当のイーサリアムを購入している。
こうした動きを背景に、スタンダード・チャータード銀行は2025年のETH価格予想を従来の4000ドルから7500ドルへと引き上げた。同社は機関投資家の保有戦略の加速と、米国での規制緩和によるステーブルコイン採用拡大をその理由に挙げている。
また、同銀行の中長期予測では、2026年に1万2000ドル、2027年に1万8000ドル、2028年には2万5000ドルまで上昇する可能性を示唆している。
利益確定売りも発生
イーサリアムが過去最高値に迫る中で、利益確定売りも始まりつつある。
水曜には、クジラグループ「7シブリングス」が24時間で1万9461ETH(約8820万ドル)を平均4532ドルで売却。一方、イーサリアム財団も火曜夜に分割して2回のトランザクションで計2795ETH(約1270万ドル)を売却している。
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