クリプトコンペアのレポートによれば、イーサリアム投資商品は、8月を通じて運用資産額(AUM)が2.36%増の68億1000万ドルとなった。一方ビットコインは7.16%減の174億ドルだった。
これはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)製品の取引高にも反映され、グレイスケールのビットコイン商品であるGBTCは取引高が24.4%減少し、イーサリアム商品のGETHは実際に23.2%増加した。クリプトコンペアのレポートでは、待望のイーサリアムマージが取引量の変化の原因であると指摘されている。
「実際、より細かいレベルでも、本レポートで取り上げたビットコイン商品で、8月にAUMや出来高が増加したものはなかった。今後、待望のマージが控えているイーサリアムベースの商品が注目を集め、短期的にビットコインから関心が離れていく可能性がある」と指摘している。
デジタル資産投資商品の月間AUMの数値は全体で4%減少したが、これはデジタル資産運用総額258億ドルのうち134億ドル(53.4%)を占めるためグレイスケールのGBTCが6%減少したことが主な要因であった。
最も流入が多かったのは、ビットコインやイーサリアム以外の製品を表す「その他」に該当する製品で、最初の3週間で12.3%増の11億3000万ドルに達した。