テスラの創業者兼CEO等を務める米起業家のイーロン・マスク氏と彼の弁護士らは、仮想通貨ドージコイン(DOGE)を推進するピラミッドスキームを運営していたとして投資家から提訴された2580億ドルの訴訟を却下するよう米裁判所に要請した。

4月1日付のロイター通信によると、マスク氏の弁護士らは2022年6月にドージコイン投資家から提訴されたマスク氏に対する訴訟は、マンハッタン連邦裁判所で「空想の作品」と主張した。

マスク氏の弁護士らは、彼がSNSでドージコインを支持する発言や、「Dogecoin Rulz」や「no highs, no lows, only Doge」といったコメントは「詐欺主張を正当化するにはあいまいすぎる」と説明。

弁護士らは「時価総額が約100億ドルの正当な仮想通貨に対して支持の言葉や、面白い画像をツイートすることは何も違法ではない」。

マスク氏の弁護士らは彼のドージコインに関する発言を「無害で、しばしば愚かなツイート」と評し、裁判官に何千億ドルもの訴訟を「却下」するよう説得している。

マスク氏はドージコインの価格を2年間で36000%以上押し上げ、その後暴落させたとして訴えられていた。昨年の訴状で、マスク氏は「世界一の富豪としての地位を利用し、ドージコインのピラミッドスキームを操作・操作した」とされている。

2022年3月の相場暴落時、マスク氏はツイッターでビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、およびDOGEを含む仮想通貨を売却しないと発信していた。

投資家側の弁護士エヴァン・スペンサー氏は、電子メールで「私たちの訴訟が成功することに今まで以上に自信を持っている」とのべたと報じられている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン