世界のテクノロジー企業が人々の日常生活を支援するための生成型AI(人工知能)を実現しようと取り組む中、新興技術が暴走するリスクは現実味を帯びているという意見もある。そうした可能性を考慮し、テスラとツイッターのCEOであるイーロン・マスク氏は、AIが文明を破壊する潜在能力を指摘した。

マスク氏は4月15日、AI研究者やエンジニアのチームを組織し、新しいAIスタートアップを立ち上げる計画を明らかにした。しかしながら、マスク氏は、AIが悪意を持って開発されるか、悪い手に渡ると破壊的な可能性があることを繰り返し強調している。

マスク氏によると、AIは危険である。FOXのインタビューで、AIは不適切な航空機設計や生産保守よりも危険であると述べた。低確率であることを認めつつ、彼は次のように述べている。

「その確率がどんなに小さくとも、ゼロではない。文明の破壊の可能性がある」

仮想通貨界隈のツイッターがこの議論を取り上げる中、マスク氏は自らの主張を強力に支持し、次のようにコメントした。

「このリスクが0%だと思っている人は馬鹿だ」

一方で、ビル・ゲイツ氏のようなテクノロジー起業家たちは、AIとそれが人類にもたらすであろう前向きな影響について楽観的な見解を持っている。

4月13日、アマゾンが最新のテクノロジー企業として生成型AIサービスの開発競争に参入した。アマゾン・ベッドロックは、ユーザーが生成型AIアプリケーションを構築し、スケールさせることができる。

サービス発表のブログ記事によると、ベッドロックはユーザーが「独自のデータで基本モデルをプライベートにカスタマイズし、それらをアプリケーションに簡単に統合して展開できる」としている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン