起業家でテスラCEOであるイーロン・マスク氏が、米共和党の若手大統領候補、ヴィヴェク・ラマスワミ氏を支持する発言を行った。

マスク氏は、ラマスワミ氏のインタビューが掲載されたタッカー・カールソンのデジタル番組の投稿に対して「彼は非常に有望な候補者だ」とコメントし、ラマスワミ氏の候補者としての立場や仮想通貨に対する態度に注目が集まっている。

デジタル金融や仮想通貨について率直な意見で知られるラマスワミ氏は、米国内での仮想通貨環境の強化を主張している。マイアミで開催されたビットコイン2023カンファレンスでは、彼の陣営がビットコイン寄付を受け付ける意向を明らかにし、2024年の米国大統領選挙でこのアプローチを採用する2人目の候補者となった。

イベントでは、ラマスワミ氏がビットコインを含む様々な寄付方法を提供する寄付ポータルへのQRコードを公開した。6600ドルの制限内での寄付を行う場合、資格のある寄付者には感謝の印として非代替性トークン(NFT)が付与される予定だ。

ラマスワミ氏のやり方は、ビットコインの寄付を受け入れた民主党のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が築いた先例を踏襲している。政治家によるこれらの行動は、仮想通貨が今後の金融風景を形成する上での重要性と影響力が増していることを示している。

ラマスワミ氏の急速な人気上昇は、ビットコインに友好的なフロリダ州の知事であるロン・デサンティス氏と共に大統領選挙で仮想通貨に注目が集まるきっかけになるかもしれない。

しかし、ラマスワミ氏の政界進出は障害がないわけではない。彼は現在、自身が共同設立したストライブ・アセット・マネジメントの元従業員が起こした2つの訴訟という法的な障害に直面している。元従業員らは、会社での勤務中に証券規制を違反するよう強制されたと主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン