Eコマース大手のイーベイ(eBay)が、決済手段として仮想通貨を受け入れるという噂を否定した。ブルームバーグが5月14日に報じた。
5月13日から米ニューヨークで開催された仮想通貨・ブロックチェーン関連イベント「コンセンサス 2019」において、イーベイが掲示した広告が仮想通貨を連想させるとして話題になっていたことを受けたもの。掲示された文言は、次のような内容だった。
「バーチャル通貨。それはイーベイで起こっている。」
今週の仮想通貨の急騰は、イーベイが仮想通貨を受け入れ準備中だという期待に関連しているとも噂されていた。
しかしイーベイ広報は、今回の憶測に対して次のようにコメントした。
「仮想通貨は、イーベイ上では決済方法として認められておらず、決済戦略の一部でもない。」
現在、イーベイには仮想通貨というセクションがあり、仮想通貨の売り手から、法定通貨を使って仮想通貨を購入できる。
仮想通貨関連の噂は、イーベイのものだけに限らない。この4月、あるツイートにおいて、約1兆3000億ドル(約142兆2500億円)の資産を保有する米オンライン証券大手「TDアメリトレード」が、仲介会社において仮想通貨ビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)の現物取引をテストしていると指摘した際に、仮想通貨コミュニティは盛り上がった。
ブルームバーグによると、同社デジタル資産担当責任者は、次のように述べた。
「現時点では(現物取引の予定は)ない。我々は、顧客が取引戦略のために試せる仕組み『ペーパーマネー(paperMoney)』を採用している。それはシミュレーションで、実際には実行していない。」
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版