仮想通貨取引所dYdXは、新たなCosmosベースのネットワークのオープンソースコードを公開したと発表した。新たなコードには、「プロトコル、オーダーブック、フロントエンドなど」が含まれているとのことだ。コードの公開は、dYdXの分散自律組織(dYdXDAO)のサブDAOであるOperationsによって行われるメインネットのローンチを準備するための一歩となる。
Coingeckoによると、dYdXはノンカストディアル型の仮想通貨取引所としては最大級のものの1つで、デイリーの取引量は26億ドルを超えている。しかし、トレーダーとマーケットメーカーをマッチングさせるための一元化されたオーダーブックに依存しているため、真に分散型でないとされることもある。
dYdXチームは、取引所のオーダーブックを分散化し、プロトコルを開発チームの手から放して真に分散化する新たなCosmosベースのdYdXチェーンの作成に取り組んでいる。新ネットワークのテストネットは7月5日にローンチされた。現在dYdXは、ETHのレイヤー2であるStarkEx上で稼働している。
10月23日の投稿によると、新たなコードは、dYdXのインフラを「DeFi(分散型金融)の愛好家たちによって世界中で実行させる」ことを可能にする。
チームはメインネットの公式なローンチ日を明らかにしていない。代わりに、「dYdX Operations subDAOのブログ投稿をチェックして詳細を確認してほしい」と述べている。
10月4日の投稿では、dYdX Operations subDAOは、段階的なメインネットのローンチを提案している。提案されたアルファフェーズでは、トークン保有者が自分のトークンをステーキングし、ステーキング報酬を得ることができるが、取引は可能ではない。ベータフェーズでは、取引が可能になり、さらなるテストが行われる。投稿では、どちらのフェーズのローンチ日も明記されていない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン