ドバイの商品取引フリーゾーンであるドバイ・マルチ・コモディティ・センター(DMCC)は、ある金取引会社に中東では初めてとなる仮想通貨取引ライセンスを付与した。ライセンスを取得したリーガルRA DMCCは、金投資会社であるリーガル・アセッツの子会社だ。
リーガル・アセッツ・ドバイ営業所のマネジャー、クセニヤ・キセレワ氏は、リーガルRAは他国でも仮想通貨取引ライセンスを申請する計画で、あらゆる仮想通貨商品のオンライン取引プラットフォームを現在構築中と語った。ブルームバーグによると、リーガルRAは仮想通貨を決済手段としてではなく「商品」と見ていると、キセレワ氏は述べたという。
DMCCによると、ビットコインやイーサリアム、その他のアルトコインの投資家は、リーガルRAが「仮想通貨商品のための世界初のディープコールドストレージ」と呼ぶオフラインのストレージにコインを保管できるようになるという。
リーガルRAのコールドストレージ金庫室は「世界で最も安全な貴金属設備」と謳われており、DMCCフリーゾーンの本拠地であるドバイのアルマスタワーにある。
仮想通貨資産は自然災害やハッキングから「物理的に守られる」と、DMCCは約束している。
仮想通貨のコールドストレージは通常、攻撃や詐欺に晒されやすいインターネットに接続されている第三者のサービスやウォレットに仮想通貨を保管するのではなく、オフラインでハードウェアウォレットに直接保管することを意味する。
アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)は今月上旬、ICOと仮想通貨取引の規制の準備を進めていると発表している。
ドバイ政府は昨年10月、仮想通貨emCashの発行を発表するなど中東の仮想通貨界の先頭を走っている。