ピアツーピア(P2P)での融資を手がける中国のスタートアップ「レンレンビット(RenrenBit)」が、自社のトークンRRBで2100万ドル相当(約22.5億円)の資金調達に成功した。レンレンビット創業者のドン・チャオ氏はビットフィネックスの株主として有名で、中国の仮想通貨業界で大きな影響力を持っている。
調達にかかった時間は3時間半。RRBは1USDT(テザー)と交換可能だ。RRBはイーサリアムのブロックチェーン規格ERC20で、今後はレンレンビットのプラットフォームで利用可能になる。
チャオ氏によると、最も高かったディールの一つは1400万人民元(約2億2000万円)。中国人投資家による仮想通貨への投資意欲は薄れていないようだ。
チャオ氏は、ウォレットにある取引記録をSNS上で開示してすべてのディールが本物だということを証明した。
チャオ氏は、コインテレグラフ日本版に対して、2100万ドルの調達を目指した理由は「ビットコインに敬意を示すため」と話した。ビットコインの供給量の上限は2100万枚で2040年頃までに全てマイニングされると見込まれている。
またチャオ氏は、調達した資金の80%を緊急時の時のために保管し、20%を運営や開発にあてると述べた。
ニューヨーク州の司法長官と法定争いを繰り広げる仮想通貨取引所ビットフィネックスの株主としても有名なチャオ氏。先日はOTC取引を通じて中国での仮想通貨投資が未だに盛り上がっていることを語った。チャオ氏は2013年にビットコイン投資を始めた頃から、「いつか100万ドルになる」とみている。
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