仮想通貨資産運用会社ビットワイズは新たなビットコイン(BTC)の長期予測を発表し、機関投資家の需要と供給制約を背景に、2035年までに130万ドルへ到達する可能性を示した。

このレポートでは、今後10年間にわたりビットコインは年率28.3%の複利成長率(CAGR)を記録すると見込まれており、株式(6.2%)、債券(4.0%)、金(3.8%)といった伝統的資産を大きく上回る予測となっている。

ベースシナリオでは130万ドル到達を見込む一方、強気シナリオでは297万ドル(39.4% CAGR)、弱気シナリオでは8万8005ドル(2% CAGR)にとどまる可能性も示されており、ビットコイン市場特有のボラティリティを反映した幅広い見通しが提示されている。

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BTCの評価フレームワーク Source: Bitwise

機関投資主導の市場へと変化

ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏をはじめ、ライアン・ラスムッセン氏、ジョシュ・カーライル氏、マリカ・コラル氏、アンドレ・ドラゴシュ氏、フアン・レオン氏らの分析チームは、ビットコイン市場がもはや個人投資家主導ではなく、機関投資家の流入が価格形成を支配していると指摘する。

最近の報道によれば、コインベースにおけるビットコイン取引量の75%以上が機関投資家によるものだという。この需要は日々のマイニング生産量を最大6倍も上回っており、需要と供給の深刻な不均衡を生んでいる。

その変化は市場動向にも現れている。企業によるビットコイン採用が急加速しており、1000BTC以上を保有する上場企業は2025年第1四半期末の24社から、第2四半期末には35社へと増加した。企業全体のビットコイン購入量も前期比35%増の13万4456BTCに拡大した。

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は依然として企業による積極的な買い増しを主導している。保有総量は63万2457BTC、評価額は710億ドルを超え、含み益は250億ドル(53%以上)に達している

供給制約とマクロ要因がパーフェクトストームを形成

ビットワイズは、総供給量の94.8%がすでに流通しており、年間発行量は2032年には0.8%から0.2%へ低下することから、新規生産が機関投資家の需要を満たせないと分析する。価格上昇があっても供給が増えない点が、ビットコインを他のコモディティと一線を画す特徴である。

また、既存の保有者の約70%が1年以上コインを動かしておらず、強いホールド姿勢が続いていることも供給の硬直性を強めている。

さらに、法定通貨の価値毀損への懸念がビットコイン需要を後押ししている。米国の政府債務は過去5年間で13兆ドル増加し、36.2兆ドルに達した。利払い費は9520億ドルに膨らみ、連邦予算の第4位を占めている。

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US federal debt data. Source: Bitwise

ビットワイズは、供給制約、機関投資の加速、そしてマクロ経済の不確実性が重なり合い、ビットコイン価格の長期上昇に向けた「パーフェクトストーム」を形成していると強調する。

現在マイナーが1日あたり生産するビットコインは450BTCにすぎないのに対し、機関投資家は48時間で2500BTC以上を引き出しており、この需給のギャップが今後10年間の価格発見を大きく押し上げる要因となると見込まれている。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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