著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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XRP(リップル)のボラティリティは高い傾向

TradingviewよりDMM Bitcoin作成

上記の表は2021年1月から8月までの、当社取引銘柄別の月中のヒストリカルボラティリティ(以下、HVと言う)(※)を表した表である。
(※)ヒストリカルボラティリティとは、過去の価格の変動率(ボラティリティー)をもとに、標準偏差を利用して計算されるテクニカル指標。HVとあらわされることが一般的。ある一定期間のボラティリティを年率換算したもの。HVが低ければ変動が生じにくい銘柄となり、逆にHVが高い場合、比較的大きな変動が生じている銘柄と言える。

上記の表から、HVの特質すべきポイントは以下となる。

・HVが最も高かった時期と銘柄は、2021年5月のQTUM/JPY329%、最小は2021年7月のMONA/JPY 47%

・全銘柄の月間平均のうち、最もHVが高いものは、2021年5月で、逆に3月と7月と8月が低い

・銘柄別平均では、XRP/JPY、XEM/JPY、QTUM/JPY、ETC/JPY、OMG/JPY が高く、BTC/JPYとETH/JPYは低い

8月の全銘柄の平均HVは94%と比較的変動が小さかったようだ。当該期間中HVが100%を上回った銘柄はXRP、QTUM、ETC、OMGの4銘柄となった。

今回は、当該期間におけるXRPについて掘り下げてみたい。

図の赤丸の部分に注目してほしい。2021年8月の当社取引銘柄中二番目のHV であったXRP/JPYだが、同期間の全銘柄の平均HVが94%であったことから他の銘柄よりも大きく動意付いていることが分かる。

原因として考えられるのは、マーケット全体への影響としてのアフガニスタン情勢の急変に加え、XRP社の訴訟案件およびRipple Swellが考えられる。8/13の「アフガニスタン政府軍(当時)の劣勢」報道に伴う地政学的リスクの高まり、XRP社の訴訟関連の進展および11月に開催を控えているRipple Swellの3つの大きな材料が背景にあるであろう。

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記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。