著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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圧倒的弱さは変わらず

CoinMarketCap より作成

上図は、2021年初から11/3時点までの当社取り扱い銘柄の騰落率ランキングと、2021/8/1から執筆時点までのXEM/JPYの出来高(棒グラフ)と終値(折れ線グラフ)を表したものである。

上昇率1位は974.3%のETC(イーサクラシック)。ETCは1/1の価格水準が低かったことに加え、今年5月の上昇時の上げ幅が驚異的であったことで、足元の5,000~6,000円台での軟調推移となる中でも、1/1比の上昇率は高い水準を保っている。

2位のQTUM(クアンタム)は、12月に初の半減期が予定され、4位のOMG(オーエムジー)は、11月中旬にエアドロップの実施が予定されている。

目先にポジティブな独自材料を持っている銘柄は、期待感での買いも入りやすく騰落率の上昇に繋がったと考えられる。

3位はETH(イーサリアム)の596.2%。ETHはDeFi(分散型金融)市場拡大での需要や、メタバース関連銘柄として選好されており、史上最高値を更新するほど力強い上昇を見せている。

一方で騰落率最下位はXEM(ネム)の3.6%。XEMは10月時点で、年初来上昇率がマイナスであったが(Daily Market Report 2021/10/20「年初来からの上昇率が目立つQTUM(クアンタム)、今後の展開は?」内ランキング表 参照)、執筆時点ではプラス水準に回復している。

しかし、他銘柄に比べて圧倒的に弱い状況は相変わらずで、次点で上昇率の低いMONA(モナーコイン、29.2%)にも大きく水をあけられている状況だ。

ここでXEMの出来高と終値の価格推移を確認すると、9/6に高値24.90円をつけた以後、押し並べて100億円以下の出来高となり取引が細る中、価格も軟調推移となっていた。

10/28以降、価格が持ち直すと出来高も増加傾向にあり、11/3には9月以来の200億円超えまで出来高が増加している。XEMに市場参加者の注目が集まり始めた可能性がある一方で、9月の様に一時的な出来高の増加に留まる可能性もある。

今後出来高が振るわない場合、価格が一旦ピークアウトする可能性もあり、出来高推移には注目をしておく必要がありそうだ。

次にテクニカル面で、上下のターゲットプライスについて考察したい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。