著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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ボリンジャーバンド3σ到達で上値達成感

ETC/JPY 日足 Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

ETC/JPYは本レポート作成時点の5/5午後8:00において、8,600円台を付け、史上最高値更新を果たしている状況となっている(5/6午前11:00時点では10,000円を超える大幅な上昇が継続している)。

日足で注目されているボリンジャーバンド(3.0、20、終値)の3σ(99.7%)に到達しているほか、20日単純移動平均線との乖離を意識され、過熱感が強い状況から上昇の勢いが弱まる可能性には注意が必要な局面だと考えられる(上図参考)。

ETC急騰の背景にUSDT続落あり

USDT VS. ETC(CoinMarketcapのデータより作成)

日本のGW(ゴールデンウィーク)初日にあたる5/1から5日連騰しているETCの前兆として、GW入り前の4/18から4/22(5日間)にかけてUSDTが1.13%超える急落となったことがポイントになるかもしれない。

これに類似するUSDTの下落とETHの上昇は、過去の動きからも確認できる(上図参考)。このような動きはETCの決済ペアにおいて、USDTの占める割合が高いことに関連すると思われる。

ETCのマネーフローはUSDTの動向から推察できる可能性があり、ETCの行方を検討するには、USDTの動きが一つの材料として情報取得をしておくことが有効だろう。

もっとも、ステーブルコインは安定した価格を実現するよう設計された暗号資産であるため、通常の変動幅は少ない。今回のように±1%以上の変動があった時には、目立った動きとなるために反応しやすいが、短期的なポジショニングよりも中期的な視点を持った取引に有効かもしれない。

米PayPalが、ステーブルコインの立ち上げを模索しているとの報道から、現在のUSDTは109円台で安定的な動きとなっているが、±1%以上の変動には注意をしておきたい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。