著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・移動平均線の下げトレンド転換が重石となるか
QTUM/JPY 日足 Bidチャート
上図は、QTUM/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
QTUM/JPYは、これまでの上昇トレンドにおいて、50日単純移動平均線(終値基準、上図黄色線、以下50MA)をサポートととしながら、一時3,500円付近まで急騰した場面もあった。
しかし、2021年5月19日の大幅下落時には、従来のサポートとなっていた50MAを下方にブレイクした。その後においても、②850円ライン(上図赤線)でも支えきれずに、①600円ラインまで下落が継続した。
足元では、①600円ラインからの反発しており、短期的には戻りを試す展開を想定しやすいが、急落の影響を完全にこなしてきた段階とは言えず、難しい局面となってきたようだ。
上記の50MAを“下方ブレイク”した事実は、“従来のサポート”となっていた50MAが “新たなレジスタンス”となるとともに、これまで50MAは上向きで推移していたが、直近では下向きにトレンド転換したことについても、注意が必要であろう。
次に、節目水準について整理を行いたい。
①600円ライン(上図白線):2021年2月10日の急騰時に上方ブレイクして以降、2021年の上昇トレンドの基点となった水準。最下限のサポートラインの役割も担う。
②850円ライン(上図赤線):2021年2月のレジスタンスラインとして機能していた水準。2021年3月に上方ブレイクしたことにより、その後の大幅上昇へ繋がった。
③2,200円ライン(上図青線):2021年4月のレジスタンスラインとして機能していた水準。2021年5月6日大幅上昇時に上方ブレイクするも維持出来ず、2021年5月13日のレンジ割れをきっかけに下げ足を早めた。
次に、今後のシナリオを整理する。