著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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正念場:年初来2位の上昇疲れを克服できるか

XLMJPY 日足チャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、XLMJPYの日足チャート(2021年初来)である。XLMJPYは、当社取扱い銘柄における年初来の価格上昇率2位の強さを見せている。

(Daily Market Report 2021/03/22「今こそ見るべき暗号資産ランキング、ダンシングはいつまで続く?炭鉱のカナリアが示すBTC(ビットコイン)の未来は?」参照)

一方で、直近では方向感のない動きとなっており、これまでの上昇疲れを印象付ける展開となっている。

3/20以降の値幅拡大は、次のステージ移行を模索していると見られる。ステージ移行に備え、節目となる水準と今後のシナリオを整理する。

<節目水準の整理>
①【25円】第1ステージライン(青線):
年初から続く上昇トレンドの起点となる水準である。

②【40円】ネックライン(赤線):
直近に形成されたサポートラインであり、かつ、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を判定する際に使用する水準である。
また、上図に見られるチャートでは、急上昇後に50日単純移動平均線(黄色線、以下50MA)への調整が発生している。加えて、50MAから数回の反発はしているものの、短期上放れに失敗する動きが発生しており、典型的な“上昇疲れ”を示唆するチャートパターンとなっている。

③【55円】トップライン(白線):
年初から続く上昇トレンドにおける、明確な上値抵抗線である。また、次の上昇ステージ移行を判定する際に使用する水準である。

< シナリオ1 >
①【25円】第1ステージラインへの後退

50MAに下押しされながら、②【40円】のネックラインを割り込み、上昇トレンドから下落トレンドへ転換するシナリオである。“上昇疲れ”を示唆後、ネックラインの割り込みが発生するチャートパターンは、株式市場で見られる典型的な売りサイン「空売りの構造ダイアグラム1」である。
その場合、①【25円】第1ステージをサポートとするレンジへの後退となるステージダウンシナリオとなろう。トレンド転換判定後は、継続的な上昇が見込めないため、下落サイクルに対応した売買シナリオへの切り替えが必要となるだろう。

< シナリオ2 >
③【55円】トップラインへの挑戦
50MAにサポートされながら、直近の停滞を克服し、③【55円】トップラインの上抜けに挑戦するシナリオである。上抜け達成となった場合は、「上昇ステージへの移行」と「停滞からの反発」が重なり、相応の値幅となる可能性がある。目先では、①→②→③と続く値幅15円が意識され、70円が目標価格となるだろう。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。