著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・QTUMは踊り場を向かえている
QTUMJPY 日足 Bid(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)
QTUMJPYの直近の動きは「620円」付近がサポートとして機能して、下降トレンドの上方ブレイクを試す局面となっている(上図①)。しっかりブレイクすることができれば、再び700円台を目指すことになるが、下降トレンドと上昇トレンドから三角持ち合いの状態となり、現状は次の局面を向かえる踊り場となっている。
3/6(土)、QTUMの開発者であるPatrick Dai(パトリック・ダイ)氏はTwitterで「” Qtum is a super stable and super decentralized and super secure platform. it’s one of the few blockchain platform has more than 1000 full nodes. (only BTC ETH ? )” – Qtumは非常に安定した、非常に分散化された、非常に安全なプラットフォームです。1,000を超えるフルノードを備えた数少ないブロックチェーンプラットフォームの1つです。(BTC ETHのみ?)」とツイートし、QTUMの魅力を語った。
また、3/8(月)に決済サービスを提供する米企業のPayPal(ペイパル)がイスラエルを本拠地とするカストディ企業のCurv(カーブ)を買収したと発表を受け、暗号資産市場は好感された。PayPalのCEO、Dan Schulman(ダン・シュルマン)氏は「インフラ構築に重点を置く」としており、カストディ企業の買収や政府や中央銀行などのブロックチェーン技術によるインフラ構築、決済システム利用のコスト削減、取扱い銘柄の追加など、PayPalの事業拡大は暗号資産の需要増加や利便性など暗号資産市場にとって追い風に。
このような追い風を受けて、QTUMJPYは下降トレンドラインをブレイクし、2019年6月以来の水準となる「750円」を目指す可能性も出てくるかもしれない(上図①参照)。
一方で、米国金利の上昇圧力に対する懸念は完全に払しょくされたわけでなく、足元は1.53%付近にある米10年国債が、再度、1.6%を目指す動きには注意が必要だ。
昨日3/9(金)も、日銀政策点検をめぐる不透明感から日本国債が下落(長期金利が上昇)し、暗号資産市場は一旦頭打ちとなる局面もあった。
米国金利に引きずられ、暗号資産全般に上値が重い展開が続くようであれば、QTUMJPYも、下降トレンドラインがレジスタンスとなり、上昇トレンドライン「500円」のサポートを試すことも考えられる(上図②参照)。
一方で、上昇トレンドがサポートとして機能せず、割り込むような動きとなれば、400円台への急落というシナリオも想定できよう(上図③参照)。