著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ成立に疑問符

BCH/BTC 日足 Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、BCH/BTCの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。

BCH/BTCは年初来安値を更新した3/25から上昇に転じ、4/16に0.0155BTCを上抜けると(上図黄印)買い方が勢いづいた。その後一旦押し目を挟み、5/12には年初来高値水準である0.0272BTCまでした。

しかし、中国での暗号資産に対する規制強化や、暗号資産マイニングでの多量の電力消費に対する懸念をイーロン・マスク氏が示したことなどを背景に、5/19に暗号資産が全面安となるとBCH/BTCも連れ安となり、その後は下落基調が続いている。

BCH/BTCのチャート形状は、0.0272BTCをヘッドとし、0.019BTCをショルダーとする典型的なヘッド・アンド・ショルダーを形成(上図黄色線)しているように見る。

ヘッド・アンド・ショルダーは、ネックラインを抜けたところで、売りサインとなるが、BCH/BTCについてもこのサインが点灯したようだ。
6/22に、4/25安値である0.0145BTCのネックライン(上図青線)をローソク足が抜けたことで、下落が加速する形状となったが、現状は、下落幅を拡大する展開とはなっていない。

むしろ、リターンムーブ(上図オレンジの四角部分)が発生して、再度ネックライン付近に価格が接近している。そのため、現状はヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ成立がダマシであるか見極める段階にあるかもしれない。

足元は、年初来安値である3/25安値から引いたサポートライン(赤線)とネックラインに挟まれたレンジ取引となっている。

次第に狭まる領域を上下どちらのラインをブレイクするのか、各シナリオを整理してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。