著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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長期上昇トレンドへの回帰

XLM/JPY 週足 Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、XLM/JPYの週足チャートである。
XLM/JPYの値動きを振り返ると、昨年11月から上げ幅が拡大したことが顕著である。

上昇幅が拡大した要因について、XRPの急騰に連れ高したとの見方もあるが、2020年3月より着実に下値を切り上げており、①のトレンドラインが意識された上昇トレンドの中で、暗号資産全体の時価総額が増大する中、加速的な局面を迎えた結果であると見ることもできる。

11月からは①のトレンドラインよりも傾きの強い、②のトレンドラインを引くこともできるだろう。上昇の傾きが強くなったということは、市場参加者のXLM/JPYへの買い意欲の高まりを表しているとも考えられる。

年明けもXLM/JPYは上昇が加速し、2021年5月中旬には、80円台半ばに乗せた。

翌週には、中国当局の規制強化報道を背景とした暗号資産市場の下落局面により、XLM/JPYも長い陰線をつけたが、ここでは31.20円前後でリバウンドしている。

このリバウンドにより、いったんの下値を確認したことになり、③のトレンドラインが設定され、このラインを保とうとする動きも確認された。
これは、上昇トレンドが完全に終了したわけでないことを確認できたと言えそうだ。

2021年6月に入り、暗号資産市場全体として、反発の決め手に欠けるなか、XLM/JPYは③のトレンドラインを下抜け(赤矢印)、その後もこのトレンドラインを復帰できないままである。

この約2か月間で高値87円から最大で75%の大幅下落となったXLM/JPYだが、下値をみると②のトレンドラインの攻防を継続しており、一定のサポートが機能していると考えることもできそうだ。

本日は対数チャート※からXLM/JPYを分析してみる。

※対数チャートは、値幅基準ではなく値動き率基準とした表示形式であり、一般的に複利効果を前提とした長期保有(バイ・アンド・ホールド)型の市場参加者が利用するチャート形式の一つである。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。