著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、豊富な取扱い暗号資産(仮想通貨)種類でお取引が可能です。厳重なセキュリティで、お客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。最短当日に口座開設可能。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)

ハードフォーク消化後も下値を切り上げる

図①:ETC/JPY 日足 Bidチャート(DMM Bitcoin取引ツールより作成)

上図はETC/JPYの日足チャートである。
ETCは7/24にハードフォーク「Magneto」が無事完了した。イベント消化後の事実売りを警戒する見方もあったが、ETC/JPYについては大きく値を下げることなく推移しているようだ。

上図チャートを見る上で、まず注目しておきたいのは、50日移動平均線と75日移動平均線(以下50MA、75MA)であり、5月下旬から6月上旬にかけて、50MAと75MAは、サポートとして機能していたことが分かる(上図黄矢印)。

5月下旬に、中国国務院が、ビットコイン取引とマイニングに対する取り締まり強化を本格化したことを背景に、暗号資産市場がリスクオフとなると、ETC/JPYも下値する展開となり、6/16に75MAを下抜けると、6/22には約2ヶ月ぶりに、3,300円台の安値をつけるまで下落した。

その後、ETC/JPYは、6月末から7月上旬にかけて値を戻すも、ここでは50MA,75MAに上値を抑えられる格好で反落し、移動平均線がサポートからレジスタンスに移行したことが確認された(赤矢印)。
また、50MAが75MAを下抜け(デッドクロス)することによる弱気入りの示唆も、7月下旬の陰線の連発で説得力が増しており、警戒しておきたい。

一方で、7/20に下髭陰線をつけてからは4連騰し、一時的にではあるが、50MAを上抜けたことや、ハードフォークによる材料消化後も大きく値を崩していないことから、依然として一定の買い支えはあるものとも推測できる。

今後の展開をみるうえで、6/22安値と7/20安値を結んだ上向きのトレンドライン(上図白線)と50MAと75MAには着目しておきたい。

トレンドラインについては、価格がこのラインを下回らない限り、大きく値を崩す展開を想定する必要はないかもしれない。
50MAと75MAについては、ETC/JPの価格がじり上げとなる場合に、2つのMAが収束してゴールデンクロスを形成し、ETCが上方向にアウトパフォームする可能性も想定しておきたい。

その場合の上値の目処の算出方法の一例として、今回は、フィボナッチ比率を用いたテクニカル分析の一種である、ハーモニックパターンを用いてみた。

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。