著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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2021年の初頭から、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)が急激に注目を浴びるようになった。NFTはERC-721というイーサリアムのブロックチェーンを利用した技術をベースとしていることが多く、2022年1月現在においてNFT取引の90%以上はETHを使用して行われている (THE BLOCKより) 。

NFTは主にアートやゲーム等の多彩な領域においてコレクション目的で取引されており、2022年に入っても取引の勢いはとどまるところを知らず、この盛り上がりがETHの堅調を支えている一因といえるだろう。

今回は、これまでにETHの価格に影響を与えたNFTの事例及び今後のETHの価格に影響を及ぼす可能性のあるNFTのイベントを紹介する。

2021年の振り返り ~ETHとNFTの関連性~

yahoo!finance及びGoogleキーワードプランナーより作成

上図は2021/1/1~12/31までのETH/USDの価格(青線)と、Googleで”NFT”と検索された回数(灰色の面)を、同年1/1を起点に100として指数化したグラフである。

”NFT”ワードの検索はNFT黎明期である2021年3月頃から増え始め、ETHの価格上昇とともに5月までは検索の強いニーズがあったことが伺える。その後、検索回数はいったん落ち着くものの、2021年9月からは再度上昇基調になり、年末にかけては黎明期の3倍に膨れ上がっている。

ETHの価格も検索ニーズに呼応するように2021年の8月以降は上昇基調が強くなっていることがわかる。

続いてイベントごとに、詳細を見てみよう。

始めに、2021年3月期に起こったイベントとして、2021/3/8に米Twitter社のCEOであるJack Dorsey氏が自身のツイートをNFT化し、売り出したニュースが挙げられる。

この事例によってNFTは一気に世界中で注目される事となり、実際に同期間はGoogle検索にて”NFT”の検索回数が大きく増加した。

ただし、上述したイベントが起きた3月においてETHの価格上昇幅は大きくなかった。これはNFTの技術基盤がイーサリアムである事について、当時はまだ広く知られていなかったためだと考えられる。

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