著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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過去同様、出来高急増が価格のピークに

CoinMarketCapより作成

上図は、2021/8/1から執筆時点までのLTC/JPY(ライトコイン)の出来高(棒グラフ)と終値(折れ線グラフ)を表したものである。

直近のLTC/JPYは、11/9に今年5月以来の30,000円台を回復し、節目の30,000円前後で高値揉み合い状態となっていたが、11/16にBTC(ビットコイン)の急落に端を発した暗号資産市場全体の下落により短期的な上昇傾向が崩れ、大きく下落することとなった。

その後、11/26に新型コロナウイルスに新たな変異株(オミクロン株)が発見されたことを受け、市場全体でリスクオフムードが進行し、LTC/JPYでは一時20,000円割れの水準まで売り込まれる場面も見られた。

しかし12/1時点までで、終値では20,000円以上の水準を維持しており、大台割れの水準では一定の買い支えに期待できそうな状況にも見える。

とは言え、オミクロン株に対する不透明感、米国のテーパリングや利上げ観測などを背景とした米国株の急落などが足元で燻っており、しばらくはリスクオフムードに傾きやすい地合いが続く可能性が考えられる。

他方、出来高を確認すると、11/12の当社レポート(Daily Market Report 2021/11/12「価格が3日で1.4倍になったLTC(ライトコイン)、勢いに乗って史上最高値更新か?」参照)で記述したように、11/9・11/10の出来高の急増(上図 青枠)が、結果的に価格のピークアウトの前兆であったような値動きを描いた。

11/10以降は出来高が漸減しながら価格が下落に向かっており、9月中旬以降(上図 黄色枠)のように、しばらく上値の重たい展開が継続する可能性がある。

出来高の減少は需要の低下とも読み取ることができ、新たな買い手の流入が滞ることとなれば、売りに押されやすい環境が整っていくこととなろう。

引き続き出来高の推移にも注目し、価格動向を追っていきたい。

次にテクニカル面で、上下のターゲットプライスについて考察する。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。