著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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BTCは「売方優勢・上昇優勢」の状況

◇チャートの環境認識
BTC/JPY 日足Bidチャート(DMM Bitcoin社取引ツールより作成)

上図は、BTC/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/11/5~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンドとして考察する。

一目均衡表(レンジ)でみた相場状況は、転換線が基準線を逆転、遅行スパンが実体を逆転、実勢は雲を逆転していることから、売方優勢(※)であることが分かる。
(※)売方優勢: 9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)を下回りボックス下げ相場である中、26日前の売方が含み益(買方は含み損)であることや、実勢が雲(抵抗帯)を割って推移していることで、売方が優勢であるということ。

一方で移動平均(トレンド)でみた相場状況は、上から90日移動平均(中期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)の並び順で、上昇優勢(※)の状況であるが、200日移動平均に接近しており注意が必要な局面となる。
(※)上昇優勢:実勢が長期移動平均上で引けており、短中期移動平均と長期移動平均間の乖離によって上昇優勢継続が手厚い状況であるということ。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、一目均衡表から見る売方優勢の流れを移動平均200日で持ちこたえている状況が今のBTCの相場であると言える。

このまま、売方優勢が進むのか、反転の兆しが見えてくる局面となるかどうかは、200日移動平均のサポートにかかっているといっても言い過ぎでない展開となっている。

実勢が200日移動平均である長期移動平均をデスクロスすると、短中長期移動平均が揃って下向く公算であることから、同線同士のデスクロスを手始めに需給とトレンドが均衡を図ることで、下落優勢へと転換する展開も視野に入ってくる。

以上のチャート環境認識を踏まえ、<上昇シナリオ><下落シナリオ>について検討してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。