著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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ジャクソンホールが上昇転換へのきっかけ

BCH/JPY 1時間足 Bidチャート(8/22 午前0時~8/29 午後8時、DMM Bitcoin取引ツールより作成)

上図はBCH/JPYの1時間足チャートである。

BCH/JPYは、8/24から8/26にかけて一目均衡表の雲を下抜け、下落トレンドへの展開を伺わせるような動きをした。

その後、8/27昼頃には65,000円の底値を付けると下値模索方向から一転し、同日23時には雲の中まで買い戻される流れとなり、上昇方向が継続し同日中に雲を上抜けるまで回復した。

足元では、雲をサポートとしながらレンジを形成後、明確に上放れをする展開となっている。

転換のきっかけとなった要因として、8/27の23時から23時30分にかけて(上図黄色破線)、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のオンライン講演(「パウエル議長、テーパリングを年内に開始し得る-利上げは急がず」(8/27 Bloomberg))があげられる。

講演内容は、米国中央銀行が実施している金融緩和政策のうちの債券購入プログラムについて、購入ペースを縮小する”テーパリング”を、年内に開始する可能性に言及した。一方で、テーパリング開始日程やテーパリングに要する期間の見通しを“明言”することは見送られた。

この、「明言先送り」が、金融緩和政策の縮小(正常化)ペースの緩慢化を示唆する内容となったことから、暗号資産の価格上昇要因として、BCH/JPYは一時74,000円台まで上昇した。

「未曽有の金融緩和政策」によるポジションの巻き戻しに対する警戒感は薄れたようだ。

テーパリングの明言先送り:波及サイクル再拡大なるか

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。