著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・直近はETCの上昇振るわず
CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)よりDMM Bitcoin作成
上図は、当社取扱銘柄における、7/20から現在(8/22)までの上昇率と、1/1から現在(8/22)までの上昇率、1/1から年初来高値までの上昇率のランキングである。
ETC/JPYは現在7,000円付近で取引されているが、5/6には一時17,500付近まで上昇する場面があり、1/1から現在までの上昇率、1/1から年初来高値までの上昇率のどちらもETC(イーサクラシック)が圧倒的に高い。
しかし、ピークからの下落幅も大きく、市場の転換点であった7/20以来の上昇率では8位に留まっており、年初来のパフォーマンスを鑑みると冴えない状況であると言える。
一方、QTUM(クアンタム)、XRP(リップル)が7/20以来の上昇率ランキングで、200%超のパフォーマンスとなっている。
XRPは、「今年11月の、年に1度リップル社が主催するイベントである「Ripple Swell」の開催が近づいてきたこと」、QTUMは、「今年12月に初の半減期を迎えること」が材料視され、期待感から買いが入り他銘柄に比べて上昇していると考える事が出来そうだ。
一方、ETCでは7/24にハードフォーク「Magneto」を無事完了したことで、目先の材料が消化された状況である。一般的に、好材料となるイベント通過後は、事実売りが警戒されるが、今回のハードフォーク通過後には、大きく相場が崩れるような事はなかった。
また、ETCは、発行上限や半減期のないETHに対し、発行上限が約2.1億ETCであること、500万ブロック毎にブロック報酬が20%減少することを考慮すると、ETCに一定の投資妙味があると言えるのではなかろうか。
ETCは循環物色の際には選好される可能性もあるが、イベント通過で材料不足となったことが足を引っ張る可能性も考えられる。
今回は目先の材料を失ったETCについて、テクニカル面から今後の相場の方向性を分析してみる。