著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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調整中であったが、前回高値ラインで下値重く

LTC/JPY 日足 Bid(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

LTC/JPYは4/11に2.6万円のレジスタンスラインの上抜けに成功し、その後は高値3.5万円付近まで値を伸ばしたが、4/17に上髭をつけて大きく調整した。

その後も売り込まれる展開が続いていたが、前回高値付近となる2.6万円をサポートラインとして底堅く推移し、下げ止まっている印象だ。

さらに、上図の矢印で示した4/18から4/20にかけての陰線は、下髭がかなり長く注目しておきたい。これは、売りが入って価格は大きく下落したが、最終的には買い意欲も強く、大きく戻されて引けていることを表している。

つまり、前回のレジスタンスラインが強く意識され、買い支えが入り調整が一服したと考えられ、2.6万円がレジスタンスからサポートラインに変わり、機能していると考えられる。

1時間足では2.6万円ラインの攻防

LTC/JPY 1時間足 Bid(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図はマルチタイムフレーム分析(※)として、LTC/JPYの今回の下落を1時間足に落としたものだ。
※マルチタイムフレーム分析:複数の時間軸のチャートを分析して、エントリーポイントを見つける方法。

1時間足では、安値(A)と安値(C)の二度、前述のサポートラインである2.6万円のブレイクにチャレンジしているが、(C)は(A)の安値を更新することができなかった。

ダウ理論の下落トレンドの定義は、『継続的な安値の更新、高値の切り下げ』となり、図を見ると断続的な高値の切り下げは確認できるが、安値の更新はなされているようには見えない。この点からは必ずしも下落継続とは言えないということがわかる。

かといって、短期的な下落トレンドは終息し、レンジに移行したように受け取れ、上昇が明確に示唆されているわけでもない。

今後の展開としては、上辺レジスタンスが(E)と今回の下落の丁度半値戻しに位置する(B)があり、下値ではサポートライン2.6万円と(C)、(A)に注目しておきたい。

マーケットもこれらのポイントをどちらにブレイクしてくるのか、注視していることだろう。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。