著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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100日移動平均線を意識される展開へ

BTCJPY 4時間足チャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

BTCJPYは3月31日午後4時51分頃、史上最高値(=約672万円)付近にあたるピボットポイントR2(=6,682,548円)が上値達成感として意識されたか、655万円から627万円まで-4.2%急落した。

野村証券に続き、三菱UFJ証券ホールディングスもアルケゴス関連取引で約2.7億ドル損害との報道(3月31日 Bloomberg)や、フランスのロックダウン等外部市況の悪化も嫌気され株式市場も軟調な動きの中、BTCJPYは、100日移動平均線(オレンジ色・図)や下降ライン(青色・図)、ピボットポイントS2(=6,161,448円)を下値余地として意識される形で、買い方の利益確定売りが優勢のような動きとなった(=上図参照)。

今後の見通し

60,000ドルが強く意識される中、今後のBTCJPYの見通しを述べてみたい。

BTCJPYは先日、Visa社がUSDCの決済として利用する方針を発表(3月29日 CoinPost)したことや、米PayPalが一部のオンライン決済手段として暗号資産を可能(米顧客のみ)とする”Checkout with Crypto”の発表などを皮切りに、100日移動平均線や下降ラインをしっかり上抜けする動きをした。

決済手段としての暗号資産は、本来の役割の具体化が意識されるとともに、利用用途拡大と普及拡大が期待されていくと考えられ、長期的な好材料となりえるだろう。

こうしたファンダメンタルズ材料は良好であり、BTCの上昇期待のサポートとなるがテクニカルではどうだろうか?

冒頭の4時間足でみたBTCJPYのチャートからは、現状の6,500,000円付近の価格は100日移動平均線と6万ドル水準である6,600,000円に挟まれた位置にある。

青色の下降ラインが現在ではサポートに転換しており(図青↑)、ピボットポイントS2(6,161,448円)を下値余地(サポート)として6,600,000円を目指す動きがメインシナリオであろうか。

一方で、6万ドル水準である6,600,000円を上回る相場付に失敗した場合は、昨日のような調整の動きがより強くなり、調整が進む可能性には留意したい。

この場合、S2(6,161,448円)のレベルでは買いも入ってくるであろうが、このレベルから漏れてくるようだと6,000,000割れの展開も視野に入れておく必要があるだろう。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。