著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、取引できる暗号資産(仮想通貨)の種類が豊富。使いやすい取引アプリを提供しています。取引手数料は無料(BitMatch注文を除く)。土日を含めた365日対応サポートでお客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。口座開設は最短1時間(※)で可能です。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)(※『スマホでスピード本人確認』を利用し7:00-22:00の間に口座開設申込をした場合)
・良好なファンダメンタルズのBTC
BTC/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、8/28 7:00から現在までのBTC/JPY 1時間足Bidチャートである。
8/29 23:20ごろに米デジタル資産運用会社のグレースケールがSEC(米証券取引委員会)に勝訴したとの報道が出始めると、ETF転換承認への思惑からか、価格は380万円付近から400万円を超える水準へと大きく上昇した。
そもそもSECとグレースケールのETFを巡る問題を振り返ると、2021年10月にグレースケールが運用するビットコインファンドをETFに転換する申請を行ったものの、2022年6月にSECはこれを拒否することを決定。これを受けてグレースケールがSECを提訴していた。
今回の判決では、SECの拒否決定が覆されたため、米国初の現物ビットコインETFの誕生の道筋が見えたことから急騰につながったと考えられる。
また、8/29 23:00には米JOLTS求人件数の発表もあったが、こちらは予想946万件に対して882万件と大きく下振れたことで、労働需要の鈍化から米国債金利が低下、ドル安に繋がった。これを受けてBTC/USDが上に反応していたことも、今回の急騰の追い風となったと考えられる。
上述のように、米国の金利低下という金融商品全体のファンダメンタルと現物ETF上場に伴う買い需要というBTC特有の材料が同時に発表された形となった。
以下では、これらを踏まえて、今後の価格目処を考えてみたい。