著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・412万円のレジスタンスを背に上昇するBTC
BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、2022年6月から現在までのBTC/JPYの日足チャートだ。
直近のBTC(ビットコイン)の値動きとしては、6/30に412万円の安値をつけ上昇。上値を模索する展開になっている。
市場全体では、FRB(米連邦準備制度理事会)の年内利上げがあと2回あると意識されており、今後の米景気の先行きに注目が集まっている。
こうした中、昨晩7/3の23時に米ISM製造業景気指数が発表され、事前予想47.1を大きく下回る46.0となった。
ISM製造業景気指数しかり、最近の各経済指標は経済の悪化を顕著に示す結果となってきている。インフレ率を図る消費者物価指数も、依然として高い水準ではあるものの、低下傾向が続いている。昨今の経済指標が示すにFRBの利上げが景気を冷やす役割を十分に発揮してきていると言えるのではないだろうか。
しかし、市場参加者たちが認識している、金融市場におけるBTCの立ち位置については、今一度深く考えねばならない。
6/30の当社レポート【ドル円と相関を強めるBTC/JPY。介入により下落すれば長期的な視点では絶好の買場を提供か】で示した通り、近年のBTCは今までの米株市場への連動よりも、先行き経済の懸念に敏感に反応し、ドルとの相関性を強めてきている。
これは市場参加者のBTCに対する認識が、リスク資産よりもインフレヘッジ資産としての認識が大きくなってきている可能性を示していると言えるかもしれない。