著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・圧倒的なパフォーマンスをみせるLTC
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、当社取扱銘柄について、FTXショックが起こった昨年11月から直近までの、価格の騰落率ランキングである。
昨年11月に発生したFTXショックは落ち着いたものの、今年3月に入りシリコンバレー銀行の破綻に端を発する伝統的な金融システムに対する信用不安が膨らみ、金融市場では再度リスクオフの様相を呈していた。
しかし、暗号資産は従来の金融システムの代替となることを目指し、非中央集権の構造であったことが相対的に評価されたのか、資金の逃げ場の一つとなったようだ。
上図を確認すると、暗号資産の代表格であるBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)、金価格との連動を目指したZPG(ジパングコイン)などがプラス圏にあり、比較的堅調である一方で、アルトコインについては戻りの鈍い銘柄が多いことがわかる。
信用不安が根底にあることで、信用度や流動性の高い銘柄が選好されていることが伺える。
しかし、そうしたアルトコインの中でもMATIC(ポリゴン)が堅調、LTC(ライトコイン)は群を抜いて上昇している。
まず、MATICに関しては3/2の当社レポート「1月から60%上昇のポリゴン(MATIC)。上昇継続のカギはリオーグ対策か?」で触れたように、複数の米大手サービスセクターでの採用が報じられたことやブロックチェーンの再編成など、明確なファンダメンタルズ要因があることで年始から上昇を継続していたようだ。
LTCについては、今年夏に半減期が迫っており、MATIC同様に一般的には価格が上昇する可能性がある材料が存在することが、継続的な買い要因となっているかもしれない。
加えて、ハッシュレートを確認すると、昨年の最高値は657TH/s程であったが、今年に入り最高値を更新し、足元では700TH/s台で高止まりしている。
これは、ハッシュレートが上昇してもマイニングコストの回収見込みがあることで、マイニングリソースが継続投入され、その結果、ハッシュレートが低下しない状況が続いているとも考えられる。
そのため、ハッシュレートが高止まりないし上昇しているうちは、将来的な上昇が予測されているとも見ることができ、LTC相場の下支えになっていると言えそうだ。