著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・BTC(ビットコイン)相場の振り返り
BTC/JPY 日足Bidチャート
上図は、10/24から現在までのBTC/JPYの日足チャートである。
11/11までの大幅な下落はFTX騒動に伴った下落であり、その後、FTX騒動でつけた約210万円を下値にレンジ相場の様相を見せている。
しかし、このレンジ期間にも、FTX騒動に関連しBlockFiの破産があった。
BlockFiとは、2017年に設立された、大手の暗号資産レンディングプラットフォームである。
売買取引のほか、暗号資産を預けることで利子を受け取る口座や、暗号資産を担保にした現金貸し出しサービスを提供していた。
しかし、今年6月に生じたTerra(テラ)崩壊騒動による暗号資産市場の下落を受けて、財政難に陥っていた。
そこで資金援助をしたのがFTXであった。
その関係性もあって、BlockFiの資産の大半はFTXに置いていたようだが、FTXの出金が停止され、連鎖的な破産に陥った。
FTXに関連した出資企業は多岐にわたり、今後もFTX騒動に関連した破産ニュースが出てくる可能性もある。
しかし、上図でBlockFiの破産報道当日(11/28)を確認すると、陰線ではあるもののBTC価格への影響は大きくないように思える。
FTX騒動に関連した悪材料に関しては、市場も徐々に耐性をつけてきているのではないだろうか。
他方、12/1未明にFRBパウエル議長の講演があった。
発言の内容をまとめると以下のとおりである。
①早ければ12月に利上げの減速を示唆
②インフレの先行きは不透明としながらも、インフレのピークアウトに言及
③賃金上昇率は2%のインフレ目標を大きく上回っている
④金融政策は経済やインフレにラグをもって波及する。これから引き締めの影響が出てくる
この結果、利上げ減速期待から金融市場はリスクオンムードになり、米株指数は2~3%ほどと大幅に上昇し、BTC価格も約2%以上の上昇となった。