著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・FTX社債務不履行で広がる不安感
11/3、海外暗号資産取引所FTXのCEOであるSam Bankman-Fried氏が所有する暗号資産ヘッジファンドの『Alameda Research(以下Alameda)』が、FTXが発行するトークンFTTを担保に大量の資金を借りて運用していることがcoindeskよりリークがあった。
Alamedaに移管された資金の中には、FTXが所有する顧客資産もあったという。
一方、海外暗号資産取引所BINANCEのCEOであるC.Z.Zhao氏は11/7、自身のTwitterで、“最近明らかになった情報”を理由とし同社保有の大量のFTTを数か月にわたって売却する意向を示した。
このニュースの影響でFTTの価格は11/7に前日比10%、11/9に同80%も下落することとなり、同トークンを差し入れ担保資産としているAlamedaの破綻懸念に繋がった。そして、その影響はAlameda Research社の主要債権者であるFTXにも波及し、FTXからは数十億ドル規模の顧客資産の出金が行われた。
FTXは最悪の事態を免れるために、他の複数の暗号資産交換業者に同社買収を持ち掛けるも、同社の負債額が大きくディールは成立しなかったことが本日未明にわかった。
この一連の騒動により暗号資産は11/8以降、軒並み全面安となっている。