著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・10/12 PPI発表後のBTCの値動き

BTC/JPY 5分足 Bidチャート

上図は、10/12営業日(10/12 07:00~10/13 07:00)のBTC/JPY 5分足チャートである。

PPI(生産者物価指数)発表(21:30)直後のBTC/JPYは一時275万円台をつけるも、その後すぐに切り返した。10/13 午前3時に公表されたFOMC議事録では、「インフレ抑制への行動が少な過ぎた場合の代償は、行動が多すぎた場合の代償よりも大きくなる可能性が高い」と政策金利引き上げを続ける方針が示された。

その上で、会議では、幾人かの参加者が、現在の不透明な環境の中では追加引き締めのペースを調整することも重要であろうとする主張も見られた。これを受けて、BTC市場は底堅く推移し、前日比+1.67%で着地した。

直近の相場状況ではイベントに合わせて値が大きく動く事が多いため、今回はCPI(消費者物価指数)発表後の値動きに焦点を当てBTCを考察する。

・10/12 PPI発表後のBTCの値動き

上図は、過去のCPI発表時のBTC騰落率である。

過去の騰落率を見るに、CPI発表当日から1週間後までは同方向に動く傾向が見て取れる。

また、発表当日に±3%以上の値動きをした場合(上図肌色部分)、1週間後には発表当日比で、更に大きな変動となる傾向も見て取れる。

過去の相場を振り返ると、6月はセルシウスショックがあったため大きく下げているほか、7月はホワイトハウスがCPI高水準予想と異例の地ならし発言を行ったため、いわゆる事実買いが発生したように思える。

9月についてはFRB(連邦準備理事会)の大幅追加利上げ観測により、株式市場をはじめ市場全体に警戒ムードが醸成され、リスク資産であるBTCにも下押し圧力がかかっていたと思われる。

これを踏まえて今回のCPIを見てみると、市場予想8.10%に対して結果が8.20%であり、BTC騰落率は(前日比)1.36%となった。

過去の傾向に沿うとすれば、今回は±3%以内の変動に収まっており、1週間後の状況もそれほど大きな値動きにならない可能性もありそうだ。

ただし、直近半年間では1週間後まで同一方向に動く傾向が強いことが上図で示唆されており、変動幅はともかく、1週間程度は上目線で相場に対峙したいところだ。

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