著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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ジャクソンホール会議を控え、暗号資産の反発も一服?

8/23 RSI(14日間)ランキング

上表は、8/23 午前7時に算出した当社取扱銘柄のRSIランキングである。

RSI(Relative Strength Index:相対力指数)は相場の加熱感を示す指標の一つであり、50を基準とする0~100の値で表され、100へ近づくほど市場参加者が「買い」に傾き、0に近づけば「売り」へ傾いているとされる。

暗号資産市場は、上期のテーパリングへの警戒感が和らいだしたことを背景とした7月の自律反発から一服し、足元では高値警戒感や8/26に控えたジャクソンホール会議が材料視され、利益確定売りに押されている状況といえる。

一例として、BTC価格を挙げると8/15に334万円を戻り高値に8/19には284万円まで下落後、300万円台には乗せられない戻りの鈍い様相となっている。、

ランキングをみても、全ての銘柄がRSIの中間地点とされる50を下回っており、確かに暗号資産市場は悲観に傾きつつあるようだ。

その中で、ランキング上位の銘柄は、下落の余地が残されているとみることもできるが、何らかの買われる理由がある銘柄ともみることもできる。

ランキング上位の3銘柄をみると、「The Merge」を控えたETHと、そのETHから枝分かれしたETC、「有事の金」に連動するZPGとなっており、直近のファンダメンタルズや相場環境が比較的下支えとなっている銘柄ともいえるだろう。

ETH、ETCと「The Merge」の関係については、8月の当社レポート「ETH(イーサリアム)のアップデート“The Merge”は価格推移にどう影響するか」、「“The Merge”はETC(イーサクラシック)の追い風に?」を参照されたい。

一方、ランキング下位の3銘柄は、XLMやENJ、OMGであるが、これらはランキング内での時価総額が比較的小さく、昨今は目立ったニュースが少ない点で共通している。

しかし、低いRSIに挙げられるように、オシレーター上は下落余地が小さいこと、小さめの時価総額と低めの流動性から、上昇余地を残している銘柄とみることもでき、相場全体の上昇時には現在のRSI上位銘柄を上回るパフォーマンスを発揮する可能性も想定しておきたい。

今回はRSIランキング最下位となったXLMについて考察する。

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