仮想通貨投資ファンドのデジタルカレンシーグループのトラヴィス・シェア氏は、ビジネスインサイダーのインタビューに答えて、2019年の仮想通貨業界はブロックチェーン技術のためのインフラ整備が進み、機関投資家の投資対象になるだろうと予測した。

とりわけシェア氏は、ブロックチェーンゲームとNFT (Non-Fungible Token、非代替性トークンの意)が機関投資家にとって注目の分野と指摘。イーサリアム初のゲーム、クリプトキティーズは2018年11月までに2785万ドル(約30億円)を調達したことに注目した。代替不可能なトークンを使えばユニークなデジタルアイテムが収集可能になり、「ブロックチェーン技術の代替的な利用方法を促す」とシェア氏は分析した。

ただシェア氏は、「業界での資金調達の機運は第1四半期と第2四半期の間は盛り上がらないだろう」と予測。「ベンチャー投資家たちのこの業界に対する安心度は確実に下がるだろう」と話した。

2019年はブロックチェーンゲーム?

ブロックチェーンゲームと非代替性トークンが今年の重要テーマになると考える専門家は少なくない。

海外仮想通貨取引所シェイプシフトCEOのエリック・ボールヒーズ氏は、昨年末にコインテレグラフ日本版の取材に答えて、2019年はブロックチェーンゲームと、トークン化されたゲーム上の資産(ERC721等に準拠した橙不可能トークン)の年になる」と予測。

また、分散型アプリ(dApps)ゲーム「クリプトキティーズ」の共同創業者であるベニー・ギャン氏は、去年、すでに足元で非代替性トークンの重要性に対する認識が進んだと評価。非代替性トークンは「ものづくり(buidl )」精神を体現するもので、コンテンツ製作者がブロックチェーン上に移行することを促すと、その意義を解説した。