新しいチェイナリシスのレポートによれば、分散型取引所(DEX)の数がほかのタイプの仮想通貨取引所よりも増加している。

チェイナリシスが11日に公開したレポートにでは、DEXや集中型取引所(CEX)、店頭取引(OTC)ブローカー、デリバティブプラットフォーム、本人確認(KYC)が最小限のハイリスク取引所といったビジネスモデルごとに取引所を分類して分析している。

レポートによれば、2019年第1四半期から2021年第3四半期までの期間、DEXの数は100%以上の増加となった。今年6月時点でDEXの数は205になっている。一方でCEXの数は一時的に100から120に増加したものの、その後再び100にまで減少した。

OTCブローカーの数も大幅に増加しており、2021年第3四半期までに約50%増加し150にまでなった。デリバティブ取引所の数は2019年に125にまで増加し、その後基本的にこの数を維持している。ハイリスク取引所の数は2020年半ばまでに150に拡大したが、その後2021年第3四半期までに100以下に減少した。

Growth of active crypto exchanges: Chainalysis

「もちろん、各カテゴリーの取引所の数は、そのカテゴリーの健全性を判断する唯一の方法ではない。結局のところ、仮想通貨ビジネスはただ単に生き残ろうとするだけではなく、ユーザーベースや取引高を増やす必要がある」と、レポートでは述べている。

チェイナリシスは、過去2年間のDEXの人気の高まりは「一般的なDeFiカテゴリーの爆発的な成長」と一致するとも強調する。DEXが受け取った金額が2020年7月の100億ドルから、2021年5月には3680億ドルにまで拡大したと指摘している。