TokenInsightのレポートによると、分散型取引所(DEX)の取引高は2020年第3四半期に426億ドルとなり、前四半期から1132%の増加となった。

しかしビットコイン(BTC)価格が上昇し始め、トレーダーがBTCに注目するようになったため、10月の数字は9月から後退している。

DEXの分野では次々と競合が増え続けているが、取引高のシェアは依然として特定の取引所に集中している。取引高の最大50%がUniswapで発生し、取引高の約4分の3が上位3つの取引所によって占められている。

ただし、第3四半期の取引高においては8つの分散型取引所で、前四半期のゼロから10億ドルを超えるようになった。

この取引高増加の要因の1つとして、「プライマリーとセカンダリーの間の市場」を作ったDEXによってもたらされた「資産効果」だと、レポートは指摘している。

TokenInsightによると、これにより平均的なユーザーは、セカンダリー市場に浸透する前に高品質なプロジェ宇都にアクセスできるようになり、分散型金融(DeFi)ブームの中で最も顕著にみられた現象だという。

さらにDEXの台頭により、トークンプロジェクトと集中型取引所の関係が変化した。以前はトークンを上場させるために多額の支払いを要求する取引所の存在のために、大きく歪められていた。

しかし、DEXでの取引高が第3四半期で増加したとはいえ、この期間のスポット取引全体の1.24%しか占めていない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン