イーサリアムを利用した分散型取引所(DEX)は、手数料が高騰しているにもかかわらず、増え続けている。これまでのところ、DEXは2021年に1200億ドル以上を処理している。

イーサリアムの市場分析プラットフォームDune Analyticsによると、DEX合計の取引高は1月に630億ドルの新記録に達した。2月の取引高は現在590億ドルで、月末には670億ドルにまで達する見込みだ

DEXは2021年の最初の2ヶ月で、これまでのすべての年を合わせたよりも多くの取引を処理している。

Monthly DEX volume: DuneAnalytics

イーサリアムを利用したDEXセクターは、2月の取引額総額ではUniswapとSushiswapの2つで65%を占めており、市場を支配している。Uniswapは現在、Sushiの2倍以上の取引高を占めており、DEX市場シェアのほぼ50%を占めている。

また、各プラットフォームでアクティブなトレーダーの1週間あたりの数をみると、UniswapがイーサリアムのDEXユーザーの4分の3以上を占めている。過去7日間で、約14万2000のウォレットがUniswapで取引している。1inchでは1万8500、Sushiswapでは8911のトレーダーが取引に参加している。

ただし、DEXのすべてがイーサリアムベースというわけではない。バイナンスのスマートチェーンをベースとしたPancakeSwapは、デイリーで11億ドル以上の取引高を記録している

一部のユーザーがイーサリアムベースのDEXから流出しているにもかかわらず、セクター全体に対する信頼は高まっているようだ。これらの取引所でロックされている価値の総額はここ数週間で初めて400億ドルを超えている。