Quantfury

最近になって取引の民主化について多くの議論がなされている。GameStopの件によって、対応が必要であることが示されたのだろうか。

金融の民主化は最近多く話題にあがるテーマである。金融の民主化によって企業は同一の競争条件で競う場を作り、また資金をヘッジし、機関投資家も満足する機会をアマチュア投資家にも同じように提供する。

これに伴う成功もある。株の購入が数年前よりだいぶ簡単になった。またインターネットを使用して、技術的な分析で投資家が自ら研究したり、最新情報にアクセスしたりするようになったことで、株式市場が分かりやすくなった。さらに株の運用に関連する手数料も低下している。

これを一気に押し進めたのは、貧しい人々のために大金持ちに挑み戦うという昔話の主人公と同名の、「ロビンフッド」である。このプラットフォームはすべての人が金融市場へアクセスし、「新規参入者でもエキスパートでもフレンドリーで、利用しやすく、理解しやすい」投資を可能にするべきだという信念のもとに立ち上げられた。

このメッセージが多くの人を惹きつけ、ロビンフッドは多大な登録者を集めた。しかしRedditの掲示板r/WallStreetBetsが発端となり、GameStopのショートスクイズという予期せぬ騒乱を引き起こすこととなった。個人投資家が大勢集まってヘッジファンドを空売りし、その結果1週間以内に株価が20ドルから483ドルまで急上昇した。

この取引を補填するための資金が底をついたロビンフッドは、最終的にGME株の購入をすべて停止、そしてその後取引を制限した。結果、Reddit利用者に反発を引き起こし、ボイコット一歩手前に及ぶほどであった。これによりヘッジファンドを崩壊させたとしたとしてロビンフッドは非難を受けた。

その後も数々の訴訟が起こされ、ロビンフッドが「大金持ちのために貧しい人々を倒した」と言う声もあがった。当然ながら、一部の熱狂的な仮想通貨トレーダーの間では、取引の世界を民主化させる可能性を持っている分散型金融やデジタル資産であればこの問題を解決できるということが指摘されている。

不備のあるビジネスモデルか?

ロビンフッドはダメージを受け、ロビンフッドのCEOは、議会聴聞会で顧客に謝罪し、一連を「受け入れられない状況」であったと説明した。

しかし、この株取引プラットフォームが顧客に悪影響をもたらした事件はこれが初めてではない。2020年12月、米国証券取引委員会はロビンフッドを「顧客の注文を実行する上で合理的に最善の条件を求める義務を満たしていない」として、6,500万ドルの和解金の支払いを命じている。

SECは、「この会社が顧客に情報を伝える上で誤解を招く発言および不作為」があったと主張した。これは、ロビンフッドが顧客の注文の約定を他企業に送り、その代償として支払いを受けていたという事実に基づくものである。この株取引プラットフォームのユーザーに対する一番のセールスポイントは「手数料無料」であるにもかかわらず、他の取引企業を「異常に頻繁に」使用しているということは、注文が最低価格で約定されることを意味しているとSECは述べた。

SECの見積もりによると、手数料無料によりユーザーの出費が減ったことを考慮しても、顧客は3,410万ドルの損失を被っていると言う。SECのJoseph Sansoneは次のように述べた。「ロビンフッドは顧客の注文を実行する際に合理的に最善の条件を求めてなく、これが数千万ドルという顧客の損失を生じさせている。」

ロビンフッドはその際にコインテレグラフに次のように話している。「この和解は過去のことであり、現在のロビンフッドにはまったく影響を与えていない」

仮想通貨プラットフォームは代替策になるか?

Quantfuryは、世界中の仮想通貨取引所からのリアルタイムのスポット価格にアクセスできる機会を手数料なしで提供し、手数料無料の取引と投資を提供することで集中型取引プラットフォームに見られる問題を解決することを目指していると言う。

このプラットフォームは、株式、仮想通貨、投資信託や先物取引を提供し、さらに透明性が高く、正直な判断によって行われている。Quantfuryの取引データはデジタル化され、スマートコントラクトを利用して匿名で発行される。つまりプラットフォーム上の取引量の信憑性が簡単に証明される。

Quantfuryによると幅広い機能も提供していると言う。ユーザーはロングおよびショートポジションが可能であり、保証された約定から利益を得ることもでき、さらにユーザーが選択した仮想通貨建てで残高を受け取ることができる。

競争条件を同じにすることがQuantfury創業者Lev Mazurの最も注力している部分である。リテールトレードの舞台裏を書いた記事の中で、彼は次のように語っている。「世界中にいる普通の人が危険な取引プラットフォームで毎日何十億ドルという大金を失っている。このプラットフォームの目的は操作された資産価値でユーザーを攪乱し、資金を使わせることである。さらに公表されている手数料の他に、目に見えない手数料もある。」

過去2年以上に渡って、自らをクアントフュリアンと呼ぶそのユーザーが自ら運命を切り開き、不利な状況に置かれないことを保証するとQuantfuryは言う。

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