アルトコインと分散型金融(DeFi)トークンは過去2週間に高騰し、8月末が近づくにつれ、多くのプロジェクトでトークンが史上最高値に到達しようとしている。
データによると、上位10位のDeFiトークンの多くが過去30日間で20%以上の上昇となり、Bancor(BNT)やTHORChain(RUNE)などのプロジェクトでは115%を超える上昇がみられた。

ロックされた総価値が史上最高に
DeFi Llamaのデータによると、DeFiプロトコルのロックされた総価値(TVL)は、8月22日に過去最高の1570億ドルに達した。多くのアナリストは、TVLがDeFiエコシステム内のセンチメントの重要な指標の1つだと考えている。

前回TVLが史上最高値に達したときは、ビットコインとイーサリアムの価格高騰のタイミングと一致していた。このときBTCとETHはほぼ同時に最高値に達した。
今回、ビットコインとイーサは過去最高値から24%超下回っているが、DeFiにロックされた総価値だけが過去最高を更新したことになる。
これは、仮想通貨・DeFiエコシステム内で多様なユーティリティを備えた人気のあるDeFiトークンが、投資家の注目を集めていることを示唆している。
新しいプロトコルが注目集める
過去3ヶ月で、DinoSwapのような新しい人気DeFiプロトコルが登場し、DeFiエコシステムに新鮮なエネルギーと資金をもたらすAvalanche(AVAX)のようなイーサリアムネットワークの競合の台頭もみられた。
$500M In TVL!
— DinoSwap (@DinoSwapHQ) July 31, 2021
We are very grateful to the @0xPolygon community and all of our partners for helping us achieve this huge milestone so quickly. The @DinoSwapHQ team is working hard everyday to continue expanding and providing the best farming experience. Onwards! pic.twitter.com/4h4hrSPKN4
DinoSwapとAvalancheは、クロスチェーンブリッジを介したトランザクションコストの削減と処理時間の短縮の両方の面で、イーサリアムネットワークの高額手数料という問題を逃れるユーザーを引き付けている。
Avalancheは、8月18日に「Avalanche Rush」と呼ぶ流動性マイニングのインセンティブプログラムを開始している。これにより、AaveやCurve、SushiSwapなどの関連プロトコルの動きが活発となった。このイベントは大きな注目を集め、ネイティブトークンのAVAXを2月以来ではじめて50ドル以上に引き上げることになった。
今年の前半には、DeFiトークンが上昇し、その後NFTやNFT関連のアセットの価格が急騰した。夏の終わりが近づくにつれ、NFTが新しい記録的な取引高を記録している。次のローテーションとして、DeFiセクターがウォームアップしている可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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