クリスマスの日に、分散型の取引所アグリゲータサービスを展開する1インチドットエクスチェンジがガバナンス/ユーティリティトークンをリリースした。同プラットフォームはローンチの一環として、以前から取引所を利用してたユーザーに9,000万トークン分の1NCHトークンをエアドロップした。

オンチェーン分析プロバイダーであるDuneのデータによると、無料配布されたトークンを最も多く受け取った人の最高値は9,749,686.003トークンで、これは1トークンあたり2.8ドルのピーク価格で約2,750万ドルの価値になる。

初期の請求額が最も大きいアドレスを調査したところ、レンディングやローン担保の供給取引による相当数のイールドファーミングを行っていることが分かった。このアドレスはUniswapやSushiSwapのような自動マーケットメーカー(AMM)プラットフォーム上でも活動している。

合計では55,200以上のアドレスが無料の1INCHトークンを請求する資格を持ち、Duneによるとコインの半数以上がすでに請求済みだという。これらのアドレスのトークン総数の平均は約1,629トークンで、資格のあるアドレスには少なくとも600トークンが保証されている。

トレーダーがエアドロップを受けるには、9月15日よりも前にプラットフォーム上で取引を完了している必要がある。また、12月24日よりも前に計4回の取引を行ったユーザー、もしくは20ドル以上の取引を行ったユーザーも無料トークンを受け取る資格がある。

1INCHはわずか24時間で16%上昇し、取引相場は2.9ドルに達したが、その後は約2ドルまで下落している。このエアドロップイベントは、12月初旬にパンテラ・キャピタルが支援する資金調達ラウンドで1,200万ドルの資金調達に成功したプロジェクトに引き続き実施されたもの。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン