ダッシュ(DASH)を米国内の店舗で使用できる消費者向けアプリ「ダッシュダイレクト(DashDirect)」を発表した。ダッシュが決済機能に特化した仮想通貨としての地位を固めようとさらに動いている。

27日に発表された内容によると、アプリを使うことで商品購入時に最大で12%の割引が受けられるという。

こうした割引機能について、ダッシュダイレクトの創業者であるマシャル・グリーンウォルド氏はコインテレグラフに対し「誰もが日常の買い物に米ドルを使うのと同じように簡単にダッシュを使うことができる。さらに分散型マネーの保護が受けられ、ダッシュの効率的で低コストな取引とダッシュダイレクトの独自のマーチャントネットワークによって平均5%が節約できる」と述べた。

リリースによると、このアプリでは、Best Buy、Staples、Chipotle、Home Depotなど、アメリカで人気のある小売店でダッシュを使って支払いができるようになる。現時点で15万5000以上の店舗と125のオンライン業者で支払いが可能になる。グリーンウォルド氏によると、現時点でダッシュダイレクト導入は米国のみだが、他のいくつかの国でも需要があるとした。

「そのために、マーチャントネットワークを拡大し、各地域のマーチャントに対応した通貨変換や言語サポートを追加する必要がある」

グリーンウォルド氏は、ダッシュダイレクトノンカストディアルであること、つまりユーザーがアプリを使用する際にDashトークンの管理を維持できることも強調。このプラットフォームはダッシュの決済技術を活用して、少額取引に必要な低コストの即時決済機能を提供する。

アプリには、チップ機能や、ユーザーが支出や貯蓄を確認できるダッシュボードが搭載される。