Flowブロックチェーン開発企業ダッパーラボは、欧州連合(EU)がロシアとその国民に対して新たな制裁を発動したことを受け、ロシア人アカウントを停止した。

10月6日に発表されたEUの対ロシア制裁の最新版では、暗号資産のウォレット、口座、保管サービスの提供を、資産総額にかかわらず全面的に禁止することを規定している。

制裁発表後、ダッパーは、ロシアとつながりのあるアカウントは、非代替性トークン(NFT)の販売、購入、ギフト、アカウントからの資金引き出し、残高の追加ができなくなると発表している

同社は、「決済処理およびサービスパートナーはEUの規制を受けている」ため、EU法に基づきこれらのアカウントに制限をかけるよう指示されたと説明している。

「しかし、ダッパーはアカウントを閉鎖していない。この措置により影響を受けたユーザーは、引き続き自分の NFTにアクセスし、閲覧することができる。また、この新しい規制にかかわらず、影響を受けたユーザーが過去に購入したNFTは、引き続きそのユーザーのものだ」と同社は述べている。

ロシアへの制裁には、ロシア人とEU間のクロスボーダーの仮想通貨決済の完全禁止が含まれており、「金額に関係なく、すべての暗号資産ウォレット、口座、または保管サービス」が禁止される結果にもなっている。

ダッパーラボはカナダのバンクーバーに本社を置く企業で、評価額は76億ドルと報告されている。Flowブロックチェーンと並んで、DapperはNBA Top Shot、NFL All Day、Crypto Kittiesなど人気の高いNFTプロジェクトを立ち上げている。