仮想通貨プロジェクトの資金調達を目的としたクラウドファンディング・プラットフォーム「ダオ・メーカー(DAO Maker)」の5000以上のユーザーアカウントから資金が不正流出した。

ダオ・メーカーのCEOであるクリストフ・ザクヌン氏の報告によると、ハッカーはUTC(世界標準時)の午前1時頃、5251のユーザーアカウントからUSDコイン(USDC)でおよそ700万ドルを盗んだ。同プラットフォームによると、ハッカーはスマートコントラクトを利用して最初に1万USDCを盗み、その後15回の取引を行って追加で資金を抜き取ったという。

ザクヌン氏はTwitchのAMAで、「このような事態が発生した理由の1つは、SHO(Strong Holders Offering)コントラクト内の入金額が我々の予想を超えていたことだ」と述べた。「当初は250万ドル以上の入金を予想していなかったが、SHOは人気が急騰している」とした

ダオ・メーカーによると、900ドル以下の資金の保有アカウントは、プラットフォームが資金を別のウォレットに移動させているため、「全く影響を受けていない」という。しかし、完全な原因分析を行うまで、すべての入金を停止している。

ブロックチェーン・インテリジェンス企業であるサイファーブレイド社、このハッキングについて調査を行い、ハッカーに関連するバイナンスアカウントを特定した。また、ダオ・メーカーは、影響を受けたすべてのユーザーに対する補償を検討するとした。

ダオ・メーカーは、ステーブルコインであるダイ(DAI)を支える分散型金融(DeFi)プロトコルであるメーカーダオとは異なる組織。