著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

仮想通貨チャート

Review

協調緩和姿勢

昨日のBTC相場は大幅反発。先週末のFRBの緊急声明に続き日欧当局も金融緩和で市場を支える姿勢を示したことを好感、株式市場が大きく反発する中、BTCも500ドル程度の反発を見せた。先週は新型コロナが米国で感染拡大し始めたことを嫌気しNYダウが暴落、木曜日にラガルドECB総裁やエバンスシカゴ連銀総裁が金融緩和に消極的姿勢を見せると下落に拍車をかけていた。たまらず金曜日にFRBは緊急声明を出したが株式市場の反応はいまひとつでBTC相場も何とか下げ止まるに過ぎなかった。週明けの市場では107.01までの円高に91万円近辺まで値を下げたが、日銀の黒田総裁が潤沢な資金供給と市場の安定に努めるとし過去最大のETF購入を実施すると日本株が反発、更にルメール仏財相が電話G7回債を示唆、日米欧の協調緩和姿勢が伝わるとBTCは4日ぶりに200日移動平均線を回復、NYダウも史上最大反発を見せると9000ドル近辺まで値を戻している。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。