著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
ETF開始で史上最高値に肉薄
昨日のBTC相場は上昇。10月16日の戻り高値63,000ドル(約720万円)を上抜け、64,000ドル(約730万円)台に上昇、4月の史上最高値にあと数百ドルに迫った。BTCは、プロシェアーズのCME先物ベースのETF(BITO)承認報道で順調で値を伸ばしていたが、18日と予想されていたローンチが19日にずれ込んだことで一時6万ドル(約685万円)を割り込んだ。すぐさま切り返したが、NY州司法省がレンディング関連業者2社に停止を命じた事やプロシェアーズに続くと目されたインベスコ社がETFローンチを見送るとしたこともあり62,000ドル(約710万円)近辺で上値を抑えられた。その後、ヴァルキリー社のETFローンチが前倒しになるとの観測やCMEのBTC先物の建玉が史上最高を記録したといった報道もあり16日の高値63,000ドル近辺まで上昇すると、BITOローンチ直後にCME先物が上昇、現物価格も63,000ドルを上抜けた。その後先物やETF価格が下落すると一時61,000ドル(約700万円)近辺まで下落したが、SEC委員長がCNBCでETF開始の意義に言及、BITOの初日の出来高が10億ドルを超えたと報じられる中、BTCは64,000ドル台に値を伸ばした。
Outlook
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。