著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
4万ドル維持に失敗
週末のBTC相場は大きく下落。19日の安値3万ドルから42,000ドル(約460万円)まで反発するも4万ドル(約435万円)台維持に失敗すると、4万ドルがレジスタンスとなり、本日未明には31,000ドル台まで下落した。BTCは先週19日に4万ドル近辺にある200日移動平均線を下抜け急落したが、3万ドルで切り返すと42,000ドルまで反発していた。しかし、米当局の1万ドル以上の暗号資産移動の報告を求めたこともあり上値を抑えられると、FT紙がカナダで始まったBTC ETFの運営会社が暴落時の取引停止リスクを警告、4万ドルを割り込むと33,000ドル(約360万円)台まで値を下げた。この水準で下げ止まると、Eマスク氏の法定通貨より暗号資産を支持するというツイートで再び4万ドルを窺ったが、中国当局が金融安定化のためBTC取引とマイニングを取締るとの報が広まり上値が重くなり、31,000ドルまで下落、19日の安値に迫った。足元ではCMEBTC先物の窓埋め方向にやや反発を見せている。
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。